医療職として活躍する作業療法士のあらたな役割

日本の作業療法がはじまってしばらくの間、作業療法の対象は精神または身体に障害があり、そのために作業に問題を抱えている人だけのように捉えられていました。
医療職として活躍する中で、精神や身体に障害があるため、したい作業が出来ない、うまく出来ないという人たちを支援するための知識や技術を磨き、学問的な積み重ねをおこなってきました。
それは、したいことを通して、心身の回復を促す知識と技術の積み重ねでした。
1990年代に入り、アメリカでおこなわれた大規模な研究により健康増進にも有効であることが明らかになりました。
障害の有無に関わらず医療職として作業療法士は、作業に問題を抱えている人を対象とし、疾病や障害からの回復だけでなく、健康を促進するという新たな役割を担うこととなった職業です。
もちろん、病気になったばかりの人や集中治療室にいる人も対象であり、病気やけがからの回復を作業という視点から促進し、少しでも早く生活に戻れるように治療や介入をおこなっています。